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2017年 11月の記事一覧

2017/11/25Dr.細谷のうさ講座③

こんにちは。
獣医師の細谷です。
今回のお題は
「ウサギさんのオヤツ・サプリメント・
オモチャ」
です。
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クッキーのプレゼントオヤツ(嗜好品)
前回、前々回とご説明しましたが、ウサギさんにとっての主食は「牧草(乾草)」、副食は「ペレット」です。これら以外、つまり野菜・生草・果物・穀類…etcは全て「オヤツ」です。つまり、ニンジンやキャベツもオヤツです。ただし、これは野菜に栄養がないと言っているわけではなく、栄養価の高さでお話ししています。
基本的に牧草とペレットを適量食べていれば、栄養においてオヤツの必要性は全くありません(後述しますがこれはサプリメントにも同じことが言えます)。
だからと言って、与えてしまうことが悪いわけではなく、コミュニケーション、もしくはご褒美などを目的として、適量(少量)与える分には問題は少ないと考えられます。
ただし、この「適量」について、ペレットと違って明確には決まっていません。「体重の〇%」や「食べている量の〇%」と決まっているわけではありませんが、
「数分で食べ切る量を2~3日に1回
を目安にしていただけると良いと思います。
中にはオヤツでお腹をいっぱいになってしまい、肝心の牧草やペレットをあまり食べない子もいます。それでは栄養の偏り、不足が起こってしまいます。主食・副食の妨げにならない程度に与えていきましょう。
次に、オヤツの種類です。
“なるべく避けた方がいいもの”をここで挙げていきたいと思います。
①Ca濃度の高い野菜、パセリや小松菜は避けましょう。泌尿器系結石の原因になる可能性があります。
②トウモロコシや小麦などの穀類は避けましょう。タンパク質含有量が高く、肥満になる可能性、また盲腸便摂取量の減少につながる可能性があります。
③信用の出来ないトリーツは避けましょう。そもそも日本は「動物用オヤツ」の規定が緩い国です。獣医師がオススメするものなどでなければ避けることが賢明です。
以上が「避けた方がいいもの」ではありますが、①に関しては少量であればそこまで気にしなくても良いと思います。②に関しても時々少量与える程度であれば、問題ないと思います。
「いろいろと種類を考えて与えるのが面倒だなぁ…」という方は、ペレットをオヤツに与えるのはどうでしょうか。普段の食事にはペレットを入れず、コミュニュケーションのツールとしてペレットを与えれば、ペレットの与え過ぎも避けられますし一石二鳥です☆
栄養ドリンク サプリメント
ビタミンサプリが必要だという話があったり、乳酸菌サプリを飲んでいるとウサギさんの調子が良くなるという話があったりしますが、牧草とペレットを食べていればビタミン類の不足はほとんどありませんし、乳酸菌はウサギの腸にどのように作用しているかまだわかっていません(そもそもウサギの腸内細菌も20%くらいしか解明されていません)。
未だに科学的根拠のあるウサギのサプリはありません。
そういったことを踏まえて、僕がお薦めするものとしては「毛球予防チューブ」です。
まず大前提に「科学的根拠がない」ということと、「毛球の予防の一番の方法はブラッシングである」ということをご理解ください。商品名をここで記載することは控えますが、便に毛を出すようなものが良いです。ネコ用でもいいですが、どのようなものでも量を与え過ぎると便が緩くなることもあるので、最初から多めに与えないようにしてください。毛球予防のために最も必要なものは「ブラッシング」と「牧草をしっかり食べてもらうこと」であるということを踏まえ、その補助として考えていきましょう。ちなみにパパイヤはあまり毛球予防には効果はありません。
ふんわり風船星オモチャ
適度に室内放牧をしていればオモチャの必要性は高くないと思います。
ただ、なかなかケージから出してあげれなくて何か退屈しのぎになるものはないのかしらというのであれば、是非与えてみても良いのではと考えます。
お薦めは「牧草で編んだもの」「ヘチマ」です。これは食べることもできることから安全性も高いですし、また牧草やヘチマは口に入れば臼歯(奥歯)を使って噛みますので、歯の摩耗を助けることにもつながります。
上記のヘチマのような齧るタイプのオモチャで木製のものもありますが、木製は切歯(前歯)で噛むだけですので、やはり前者のタイプの方がより口腔内の健康に即しています。決して木製が悪いわけではありませんが、せっかく噛むのであればヘチマ製を試してみてください。
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またウサギさんも個性がありますので、どの程度オモチャで遊ぶかどうかは個体差があります。オモチャに興味がないのであれば、毎日少しの時間だけでも是非室内放牧をしてあげてくださいね。
※  ちなみ室外での放牧をしている方はめったにお見掛けしませんが、もしこれからやろうかなと考えているという方は以下の危険性があるということを踏まえたうえでお考え下さい。
・捕食者(イヌ・ネコ etc.)からの強襲(そもそも捕食者の匂いがするだけでもストレス)
・騒音(車・ヒト etc.)によるパニック
・ノミ・ダニの寄生
・ウサギさんの逃走
あまり細谷はお薦めしていません。もしやる場合はキチっと管理された場所で実施してください。
これで今回のお話は終了です。
ここまで長々とお付き合いいただきありがとうございました。ご参考いただけたら幸いです。
次回はウサギさんの避妊手術についてお話しする予定です。

2017/11/12猫を抱っこするプロ募集?

こんにちは、動物看護補佐の川邊です
いつの間にか秋になり、今年も残すところあと1ヶ月と少しになってしまいました。
月日が過ぎるのは本当に早いものですね。
時間は待ってはくれません、愛犬、愛猫との時間も大切にしていきたいものですね。
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話しは変わりますが先日面白い求人があったのでご紹介します。
私が高校の頃に留学していたアイルランドにある動物病院の「Just Cats Veterinary & Cattery」の求人情報で「猫を抱っこするプロ」を募集していたそうです
「猫を抱っこするプロ」??と興味が湧いて読んでみるとその人材に合う資質を判断する質問は全部で5つだそうです。
1・クレイジーなくらい猫派で猫を愛していますか?
2・ニャンコは自ら自然にあなたに近寄ってきますか?
3・寝る前に猫の数を数えたことはありますか?
4・地元の地域猫に継続的なケアとしてご飯をあげますか?
5・猫をかわいがると暖かく萌えるような気持ちになりますか?
この五項目をクリアした方は応募資格を得られるそうです。
このブログを読まれてる皆様の中にもきっと資格を持つ方がいるのではないかなぁと思います。
また、猫を抱っこするプロのミッションは、動物病院で不安な気持ちになっているかもしれない猫の気持ちを落ち着かせること、そのため応募資格の中に「長時間にわたり猫を撫で続けられる優しい手を持っていること」「優しく穏やかな話し方や態度」「猫の様々な異なる種類の鳴き方を理解することができる」などが挙げられているそうです。
実際、猫ちゃんはワンちゃんよりも繊細だったり飼い主以外に対してはシャイだったり臆病な子も多いものです。
そんなシャイな猫ちゃんを癒す優しい手を持つプロがいたら、それはとても猫ちゃん飼いの飼い主様にとっても猫ちゃんにとっても心強く居心地の良い環境での診察になりますよね。
やはり愛犬愛猫にかかるストレスを少しでも減らしてあげたいと思うのが飼い主様の親心でありまた、医療に従事するものとしての本心でもあります。
日本ではこのようなユーモアのある求人は中々見かけないですが動物に携わる仕事に従事する身としては最も根本的な資質「動物を愛する気持ちを持っていること」これに尽きるのかなぁと思う今日この頃です。
急に暑くなったり寒くなったり体調を崩しやすい時期ですので皆様ご自愛ください。