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皮膚科– dermatology –
犬のアトピー性皮膚炎に伴うさまざまな皮膚病
わんちゃんの皮膚病で最も多い病気の1つはアトピー性皮膚炎です。
アトピー性皮膚炎とは環境中のアレルゲン物質に対し過剰に免疫反応が働くことにより、皮膚に強い痒みや赤みを起こす病気です。
今回はアトピー性皮膚炎に伴ってみられる代表的な皮膚症状である膿皮症、マラセチア性皮膚炎、外耳炎についてご紹介します。
膿皮症
皮膚にブツブツした湿疹や赤みがみられるのが特徴で、やがては脱毛やかさぶたを作り、痒みを伴います。原因はスタフィロコッカスという細菌が毛穴に感染することで起こります。
マラセチア性皮膚炎
皮膚がべたべたと脂っぽくなったり赤くなったりします。
また黄色のフケがでたり、独特の臭いがすることもあります。
原因はマラセチアという酵母菌が皮膚の角質で増殖することで起こります。
外耳炎
外耳（耳の穴付近）に炎症が起こる病気で、耳の表面が赤くなったり、黒色や茶色の耳垢がたまったりします。
慢性化すると、耳がただれたり痛みを伴うこともあります。原因はブドウ球菌やマラセチアなどの菌による感染によって起こります。
夏の暑い時期やたれ耳のわんちゃんにも多いです。
アトピー性皮膚炎が素因となっていることがあります。
いずれも、痒みを伴うので、生活に支障をきたす場合もあります。
これらの症状に心当たりがある場合は、獣医師にご相談ください。
