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外科– surgery –

本院では犬・猫の避妊・去勢手術から、腫瘍性疾患・泌尿器疾患・消化器疾患などの軟部外科、椎間板ヘルニア・骨折・関節疾患を含む硬部外科まで、多様な病気に対応しています。さらに専門的な処置が必要な場合は、二次診療施設へのご紹介もさせていただいております。“手術“という言葉だけでも不安になってしまうかもしれませんが、最善の獣医療を心がけておりますので、安心してご相談ください。

糸を残さない手術~高周波手術装置~

高周波手術装置

当院では、より安全で効率的な手術を実施するために、

高周波手術装置(VIO300D.ERBE)を導入しております。

この装置に搭載されたBiClampによる組織凝固は、

血管を含む組織を安全かつ低侵襲に凝固することが可能であり、

余分な結紮糸の使用、残存を減らすことができます。

残存した糸に反応して生じる『縫合糸反応性肉芽腫』の

発生を減らす意味でも有効ですので、

不妊手術を含むあらゆる手術に使用しております。

軟部外科

乳腺腫瘍

乳腺腫瘍

乳腺が腫瘍化し、他の乳腺やリンパ節、肺などに転移する病気。

犬では半数が、猫では9割が悪性腫瘍。性ホルモンが関与していると考えられており、避妊手術をすることで発症を抑えられます。特に初期の発情前であれば9割の確率で抑えることができます。乳腺の摘出手術と共に、避妊手術をされることをお勧めします。

子宮蓄膿症

子宮蓄膿症

子宮内に膿がたまってしまう病気。

発情後1~2ヶ月での発症が多く、一般的に高齢犬で認められますが、若齢も
例外ではありません。放っておくと中毒症状を起こし、死に至ることもあります。性ホルモンの分泌異常によって、子宮内のバランスが崩れ感染しやすくなることが一因と考えられていますので、早めに避妊手術を行う事をお勧めします。

胆嚢粘液嚢腫

胆嚢粘液嚢腫

胆嚢内の粘液成分が蓄積してしまう病気。

無症状のまま経過して、胆嚢破裂や他の臓器に影響が出ることで発見される
ことも少なくはありません。犬種や代謝異常、内分泌疾患など要因は様々で、
症状も典型的ではありませんが、破裂した状態で放っておくと腹膜炎を起こ
してしまいます。このような状態になった場合は胆嚢摘出手術が推奨されますが、定期的な健診で肝臓と胆嚢を診ていくことが発見の近道です。

硬部外科

椎間板ヘルニア

椎間板ヘルニア

背骨にある椎間板の一部が突出して脊髄を圧迫し、四肢や膀胱などに神経症状を引き起こす病気。

背骨への過度のストレスが一因とされています。麻痺や背部痛など症状は様々ですが、一度飛び出した椎間板は戻ることはありませんから、症状を強く示した場合には、積極的に外科手術をお勧めしております。また、術後から献身的にリハビリを続けていくことも重要です。

膝蓋骨脱臼

膝蓋骨脱臼

膝蓋骨がひざの溝(滑車溝)から外れてしまう病気。

大部分は内方脱臼を示し小型犬で見られることが多いですが、大型犬にも増えてきています。先天性や外傷性が要因とされています。また、幼犬期に脱臼していなかったとしても、成長の過程で外れることもあります。跛行の重症度は、触診やレントゲン検査で評価します。痛みが強く出たり、継続的な跛行をする場合は、できるだけ早い手術をおすすめします。