2018年 1月の記事一覧
2018/01/30ごはんのひと工夫
こんにちは
看護師松田です
今回は皆さんお世話になることがあると思います、療法食
「うちの子食べません」
「一口だけ食べて、残しちゃった」
こんな経験をしたかた、たくさんいらっしゃるのではないでしょうか
「無理かな~、うちの子見た目は元気だし普通のご飯でいいやー」
「たかがご飯でしょ?そんなに大きく変わらないんじゃない?」
ちょっと待ってください
少しの工夫で、ワンちゃんネコちゃん食べるようになるかもしれません!
諦める前に試してみませんか??
ということで、フードの与え方のコツお教えします
①温めてみる
一番簡単な方法です!ウェットフードはもちろんですが、ドライフードも電子レンジで数秒だけチンしてみてください!
温かくなって香りがたち、口に入れたときに冷たくないので食べやすくなります
②ふやかしてみる
お湯でふやかします!
温度は注意が必要です!あまり熱いとフードの成分が壊れてしまう可能性があるので、40℃位のお湯で時間をかけてふやかしましょう!
香りが出るのが目的なのであれば、しっかりふやかさなくてもOKです!
③香りをつけてみる
出汁パックの袋に鰹節やサケトバなど、ワンちゃんネコちゃんが好む香りのついたものを入れて一晩ドライフードの袋の中に入れてみてください!混ぜるわけではなく、あくまで香りをつけるだけです🐱
他には今まで食べがよかったドライフードの袋に新しいドライフードを入れて香りをつける方法もあります!
④器を変えてみる
特にネコちゃんだと大きいですがワンちゃんでも効果はあると思います!
深いお皿、浅いお皿、陶器、ガラス器、プラスチック、ステンレス、
好みのものでないと食べが悪くなったりしますので、色々お試ししていただくと良いと思います✨
器ではないですが、初めは警戒心を解くためにも手で与えてみるのも1つポイントです!
クララ「ふんふん、これは何ですか?」
いつもと違うやつでしょ!
(いえ、いつもと同じ処方食よ)」
組み合わせてみたり、それ単体でも食べてくれることもあります!
または食べる場所も変えると食べてくれることもありますよー!
毎日の食事は体を作っていく際とても大事になります。
食事を変えるだけで症状が改善したり、食事と治療を合わせることで、寿命が延びたりします。
初めは食べなくても、食べ始めることもありますので、食べなくても別皿で横に添えてあげてください!
長い目でみてゆっくり食事の変更してみましょう
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2018/01/27犬は喜び庭駆け回り〜♫
2018/01/25Dr.細谷のうさ講座④
こんにちは。
獣医師の細谷です
今回のお題は「ウサギさんの避妊手術」です。
避妊手術は何故行われるのでしょうか?
その第一目的は「不要な妊娠を避けるため」「不要な妊娠を避けるため」です。
しかし、それ以外にも大きなメリットがあります。
それが「生殖器関連の病気予防」「生殖器関連の病気予防」と「精神的ストレスの軽減」「精神的ストレスの軽減」です。
この2つのメリット、またメリットだけでなく手術のデメリットも解説していきたいと思います。
【メリット①】生殖器関連の病気予防
ウサギは自然界の食物ピラミッドの下位にいます。つまり「食べられる側の動物」です。種の存続のため、ウサギは「高い繁殖能力」を身につけました。
早熟な個体は生後3ヵ月で妊娠し、また1回の妊娠で4~12頭出産(飼育ウサギはもっと少ないと言われている)、産後すぐに発情がくるため、このサイクルを1年に最大4~5回繰り返すことができます。
生殖器には発情・妊娠・出産という「サイクル」があります。自然界では妊娠や出産は日常の生理的活動であることから、自然界のウサギはこの生殖器のサイクルが正常に機能していきます。しかし、妊娠・出産をほとんど、もしくは全くしない人間界のウサギでは、このサイクルが「発情」でストップしてしまい、言い換えれば生殖器にずっとエンジンがかかっている状態になっています。生殖器が常に活発な状態だと、ホルモンの影響により子宮や乳腺が疾患になる可能性が高まります。特に未避妊のウサギの子宮疾患発生率は高く、70%の個体が何かしらの子宮疾患になると言われています。しかも、その20~30%が悪性腫瘍である子宮腺癌です。つまり未避妊ウサギの5~7頭に1頭は子宮の悪性腫瘍になる可能性があるのです。
その生殖器、卵巣・子宮を手術により摘出してしまえば疾患の予防になります。例え摘出時に既に子宮に癌があったとしても、それが早期であればそのまま完治させる可能性も十分にあります。
l メリット② 精神的ストレスの軽減
前述したようにウサギは高い繁殖能力を持つゆえに、妊娠・出産をしなければ、発情状態が長い間続きます。これは交尾欲求のストレス状態が非常に長く続くということであり、それにより性格の不安定が生じることがあります。(もちろん、未避妊のウサギさんでも落ち着きがある子もいっぱいます。)偽妊娠も起こすことも多々あり、普段は落ち着いていても、偽妊娠の間は性格が荒くなる子もいます。避妊手術をすればこのようなストレスからも解放することができます。
l デメリット① 全身麻酔
ウサギさんは麻酔に弱いと言われていますが、近年麻酔薬の性能向上により、麻酔リスクは確実に低くなっています。統計上(これは疾患の有無、年齢、本人の状態などを無視したもの)ウサギの麻酔リスクは2~3%だと言われています。術前に血液検査とレントゲン検査を実施し、可能な限りの麻酔リスクの把握に努めることで、そのリスクを下げるために必要な処置を検討・実施すれば更にそのリスクを下げることができると考えています。
l デメリット② 術後の肥満
生殖器はエネルギーを使います。その生殖器が摘出されたことにより、消費するはずだったカロリーが余り、それが脂肪になってしまうことがあります。
ラビットフード(ペレット)を多少減らす、カロリーの少ない牧草に変更する(アルファルファ ⇒ チモシー)などすれば、対処できます。
手術をすること、卵巣・子宮を摘出することは確かに「自然なこと」ではありません。しかしながら、人間家族の一員になる、人間界の一員になるということはその時点で自然な状態ではないはずです。
妊娠・出産を経ていくと、生殖器疾患の発生率は低くなります。妊娠・出産をしない故に生殖器疾患の発生率が高くなっていきます。妊娠・出産ができないことによる生殖器疾患の増加は、人間が飼っていることにより増加させていると言ってもいいかもしれません。
個人的には、僕は避妊手術をした方がいいと考えています。しかし、手術をすることが必ずしも「正解」であるとは思ってはいません。オーナーとウサギさんの数だけ「答え」はあります。
「手術はした方がいいと聞くけど、どうして?」「手術した方がいいのはわかるけど、ウサギは手術で亡くなることが多いって聞きました…」このような思いがあれば、その気持ちをそのままにせず、正しい知識を持って、「手術をする決断」「手術をしない決断」をしていいただけるよう、我々がサポートします。
長々とここまで説明させていただきましたが、こんなことやあんなこと、他に気になるということがあれば診察時にどんどんご質問ください。オーナーさんや、ウサギさんにとっての答えは何なのか、一緒に考えていきましょう。
ここまで読んでいただいてありがとうございました。
次回のテーマは「ウサギさんの去勢手術」です。
2018/01/18キャット・フレンドリー・クリニック
イストのアイドル猫✨イチロー君✨
ちゃんちゃんこがとても似合ってますね
新年早々癒されます
看護師の森田です
今回のテーマは猫つながり!
「キャット・フレンドリー・クリニック」をご存知ですか?
聞き慣れない名前だと思いますが、猫ちゃんのための優しい病院として、当院は認定されています
猫専任従事者を設けることでより猫の専門性の高い知識と質の高い猫医療を提供することを猫のご家族に約束し、猫にやさしい動物病院の“道しるべ”となります。(JSFMホームページ参照)
仕切りをつくり、他の患者さまから距離を置くことで、猫ちゃんのストレスを軽減します
多くの猫ちゃんオーナーさまが利用されています
皆さまからこんなことをして欲しいというご意見がございましたら、ぜひお聞かせください
また、当院では
キャットアワー(猫専用予約診療)
を実施しています
毎週木曜日14:00〜15:00
完全予約制なので、ご興味がある方は受付のポスターもしくはスタッフまでお声がけください
2018/01/111年
こんにちは。動物看護補佐の川邊です
毎回毎回ですが時間が過ぎるのはあっという間でもう新年が明けて早10日
昨年は皆様にとってどんな年でしたか
皆様が1年を無事過ごされたということは愛犬愛猫やご家族の方も皆平等に1年という時間を過ごされたということになります。
1年という時間は皆世界各国、種を問わず平等に時間が過ぎ去りますがその1年がどの程度の重きを置くのか、それは世界各国、生物としての種により異なってきます。
人間でいえば1年は1年、1年につき1歳ずつ年をとっていきます。
2017年厚生労働省の発表によると日本人の平均寿命は男性で80.75歳、女性で86.99歳だそうです。
ということは私達日本人の場合は平均して1年という時間の単位を80回繰り返すわけです。
それでは例えば小さいものから考えてみましょう。
昆虫の「てんとう虫」はおよそ幼虫の頃も含めて3ヶ月〜1年程。1年以上生きれるてんとう虫に関しては生まれる時期により越冬する為寿命が延びているそうです。
私達の80分の1が彼らには1分の1の一生にあたります。
少し大きくなって昆虫の「カブトムシ」、平均して国産のカブトムシは幼虫時代も含め12〜15ヶ月とされています。「クワガタ」に関しては短いもので幼虫時代も含め1年ほど、長いもの(オオクワガタ等)になれば4〜5年生きたとされる個体もいるそうです。
では身近な魚類の「メダカ」、皆様も飼育した事もあるのではないかなと思います。
メダカにおいては飼育環境が整えば4〜5年生きるとされています。
「金魚」においては8〜15年程、記録によると45年生きた金魚もいるそうです。
両生類のカエル、皆様もみたことがある「ニホンアマガエル」、緑色の可愛い小型のカエルです。こちらは野生下では3〜5年、飼育下では5〜10年程、また私が以前飼育していた「ベルツノガエル」というカラフルな南米原産のカエルは飼育下でうまくいけば10〜15年程生きるとされています。
爬虫類の「ニホントカゲ」、尻尾の青が綺麗な国産のトカゲ、こちらも飼育下でうまくいけば5〜10年程生きるとされています。
噛まれると毒があり危ないとされる「マムシ」こちらも飼育下では12年生きたとされてますが野生化での寿命は10年以上とありますが不明だそうです。
では犬の場合はどうでしょうか?
平均して12〜15年程と言われていますが一般的に大型犬よりも小型犬の方が長生きな子が多いです。
私の飼育しているアフガンハウンドでいえば平均10〜12歳、アフガンハウンドはサイトハウンドという猟犬のため本能かリードを離れてバイクや猫を追いかけ飛び出してしまい事故にあうケースも多く平均寿命が他犬種よりも短めです。
猫の場合は犬よりも長く平均して14〜16歳といわれております。これは室内飼いの猫に限った場合で野良猫の場合は平均3〜5年とされています(交通事故や病気の感染等で室内飼いよりもはるかに平均寿命は短くなります)
このようにざっと挙げただけでも種により平均寿命は異なります。
まして飼育環境や個体差も合わせれば寿命は異なってきますが私達人間に比べ愛犬愛猫においては平均人間の5分の1、6分の1程の長さしか生きていられません。
なのでよく犬の1日は人間の1週間に値すると例えられます。
等しく過ぎ去っていく1年という単位の時間も昆虫にとっては一生であったり私達にとっては80分の1の日常であったり時間の意味合いは変わってきます。
私達のほんの少しの時間を愛犬愛猫との触れ合いの時間に変えてみてはいかがでしょうか?
例えば寝る前のほんの数分、朝起きてから仕事へ行く前のほんの数分、ご飯を食べてテレビを見る前のほんの数分…。
ほんの少しの触れ合いでも愛犬愛猫にとっては彼らの人生の中の大事なひと時になるかもしれません。
悔やんでも時間は戻ってきません。
年末年始に少しお時間がある方は是非ご家族のワンちゃん猫ちゃんとご一緒に楽しい時間をお過ごしください。
きっとその優しい気持ちが家族としての絆を、そしていつか迎えてしまうお別れの日を少し温かい気持ちで迎えられる思います。
皆さまが良い1年を過ごせますように