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2018/11/04投薬のときに大切なこと

獣医師の種山です
朝晩と冷え込む日が多くなってきましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか
この季節になりますと、人も風邪が増えてきますが、猫ちゃんも風邪のような症状が増えてきます
「ウイルス性鼻気管炎」という名前が付いておりますが、主にくしゃみ、鼻水、結膜炎が症状として出てきます。
治療は点眼・点鼻もしくは内服の投与が基本となります
ここで、興味深いデータをご紹介します。
先日聞いたセミナーでのお話の一部に、錠剤が食道を通過する時間についてのお話がありました。
人:2〜3cm/秒
犬:75〜100cm/秒
猫:1〜2cm/秒
なんと、猫ちゃんでは1秒間に1〜2cmしか進まず、投薬後に水を飲ませずにいると5分程経っても胃まで達していない可能性があるということでした。
この食道通過時間の差は、食道を構成する筋肉の種類が異なることで起こります。
お薬の中には長く食道に留まることで食道狭窄を起こすようなものもあります。
そのため、猫ちゃんに錠剤を与える場合には投与後に必ずお水かご飯を与えてください
錠剤が苦手な猫ちゃんも多く、なかなか投薬が困難な場合は、投薬補助製品も多数取り扱っております。
また、お水を飲ませるためのシリンジをお渡しすることもできますので、どうぞお気軽にご相談ください