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院長ブログ

2018/09/17整形外科のライセンスセミナーに参加しました。

「AOVET」

 

 

”動物の骨折”という漠然とした内容は大学の授業で習い(もう10年以上前なので、今は臨床的な部分が増えていると思います)、実際に様々な部位の骨折に対して

効果的な固定を施し治していくことは、大学病院での研修期間に多く経験させていただきました。

しかしながら、”骨折”という分野は奥が深く、「これでいいだろうな」といった中途半端な知識・技術では、癒合不全を起こしかねません。

 

そこで数年前から、動物の整形外科に対して、基礎的なことから勉強したいと思い「AOVET」を受講してきました。

今回は、その応用編といった「Advanced Course」を受講してきました。

講習の期間は3日間。朝から晩までがっちりのセミナーです。

 

 

 

新横浜のホテルのワンフロアを借りて行われた今回のセミナーは、定員が決まっているだけでなく2年に1回のタイミングで行われているので、

来られている方は皆さん勉強熱心な方ばかり。

「AOVET」は60年の歴史を誇る、獣医向けの整形外科組織で、人の整形の分野でも多くの功績を残されています。

 

 

日本の有名な整形の先生方の講義と共に、同時通訳で海外の先生方のお話も聞くことができ、聞いたことはあるけど実際に見たことはない、知ってはいたけどそこまで深く理解していない、

といった自分の不足していた部分が突きつけられ、そしてアップデートさせていただきました。

 

また、今回のセミナーはただ聞くことよりも、模型を使って骨折の整復手技を学んだり、多くの先生方と病気についてディスカッションする時間が長くとられており、改めて、骨折に、病気に真摯に向き合わなければと

思いました。

 

 

これは、上腕骨の粉砕骨折の整復です。こういった手技を一つ一つしっかり学んでこそ、整形外科に向き合えると思っています。

これからも経験値を高めて皆様に安心して手術を受けて頂けるよう努力してまいります!

 

 

院長 金子

2018/07/18【開院10周年】

「アニマルクリニックイストは開院して10年目を迎えます」

 

 

 

 

院長 金子

2018/03/14落下による大腿骨顆上骨折

「落下による大腿骨顆上骨折」

 

 

一般的によく見られる骨折としては、前肢の橈尺骨骨折(以前にブログ掲載)がありますが、今回は大腿骨の末端骨折です。

膝の関節の両サイドは”顆”と呼ばれ、左右の側副靱帯の起始部になる所です。スポーツ選手などが傷めやすい靱帯で、目にすることもあるかもしれません。

今回はピンポイントに、顆が骨折した症例です。

症例は1歳の日本猫の男の子。階段から飛び降りた後から、右後肢を挙上して歩いているとのことで来院されました。

右後肢は挙上していましたが、時々着地できる程度の状態。念のためレントゲン検査を行ったところ、右側の外側顆上の斜骨折が見られました。

 

 

 

顆上が斜骨折を起こしたことで、骨に付着する筋肉の牽引力がずれを起こさせて、足を動かす度に擦れるといった状態。

かなり痛そうですよね。

幸いにして、膝蓋骨がおさまる滑車溝までは骨折していなかったので、骨折部位を固定する手術を行うことに。

 

外側からアプローチして、関節包を露出させて切開を行い、骨折部を視認。

骨鉗子を用いて、ズレた部分をもとに戻し、1.2のキルシュナーワイヤーを挿入して一個目の固定。

そのあと、2.4の海綿骨スクリューを挿入して二個目の固定をして終了。

 

 

 

術後2日目から普通に歩けるようになり、退院した後、術後12日目に抜糸に来られた時には、普段通りの生活ができているとのこと。

 

運動制限はお伝えしておいたのですが、猫の性格上、動ければ無理をするので、家ではイスにジャンプしたりしているとのことでした。

 

特に太っている子ではないのですが、猫とはいえ、不意な落下には足も耐えられないのでしょうね。おっとりした猫ちゃんには注意が必要かもしれませんね。

 

 

 

 

院長 金子

2017/09/01異物誤食

「誤食による消化器障害」

 

人は見た目や臭いから、食べても良い物かどうかを判断できます。しかし、犬や猫は嫌いな薬でも、食べたらお腹を壊してしまう物でも、好きな臭いなら食べてしまいます。また、ストレスからいつも食べない物を口に入れてしまうこともあります。

 

誤食は、動物を飼っていれば常に起こりうる行為です。

 

例え飼い主様がしっかり見ていても起こっていしまう事ですので完全に防ぐことはできないかもしれませんが、今回はその一例としていくつかご紹介させていただき、もう一度身の回りの危険性について考えて頂けたらと思います。

(さらに…)